毎日朝から晩まで一生懸命働いている。家に帰るとグッタリするくらい。周りの人ともうまくやっていて良い人だと思われている自信もある。それなのに評価されていない。評価・査定の時期が憂鬱だ。こういう人は多くいると思います。なぜそうなのか、どうすれば良くなるのかについてのヒントを話します。
ルーティンワークを担当している人
間接部門で成果が数字などで見えにくい部署で働いている人に、こういった不満を持つ人が多い傾向にあると思います。そして間接部門に多いのはルーティンワーク。伝票処理したり、得意先からの受注作業を行ったり、電話の取次や宅配便の受け取りなどの雑用などなど、会社の中にはやらなければならないルーティンワークが多々ありますが、そういった仕事をしている人に、高い評価を得られない人がいる印象です。
なぜでしょうか。いろいろと理由はありますが、すごく単純化していうと、「誰でもできる仕事だから」です。もちろんひとくちにルーティンワークと言っても、会社の中で私しかできないワークがある、とか、深く理解してトラブル対応などもできるようになるのは大変で、誰でもできる仕事じゃない、という声はあると思います。
しかし、それらの要素を踏まえても、マニュアルがあって、サポートする仕組み・ITシステムなどがあって、日々の仕事はそれに従っていけば良いというのは、誰でもできる仕事に分類されてしまいます。そして、それは「誰でもできるから、代わりが用意できる」ということにつながります。そうなると敢えて高い評価をして登用したり、厚遇する理由はありません。
いまの時代に社員に求められる資質
ではいまの時代環境を踏まえると、どの様なことができると評価されるようになるのでしょう。いまはこれまでと比べ物にならないくらい、変化が激しく急速に起こると言われています。技術革新が速く、市場環境や競争環境があっという間に変わります。
その中で企業が勝ち抜いていくには、環境の変化に合わせて業務プロセスを変えていく必要がありますルーティンワークも例外ではありません。より速く実行できたり、コストを下げられたり、より多くの要件に対応できたり、といった変化が求められます。
評価されない人に往々にして欠けているのは、これらの変化に対応してプロセスを変化させるスキル・マインドセット・知識です。「前任者から引き継いだやり方がこれなので、他の方法は知りません」「いままでやった事がないやり方に変えるのはリスクがあります」「システムを直してくれたら、それに従って業務はやります」などの発想をしたことはないでしょうか。
こういった発想・発言を聞くと、管理者としては評価を下げたくなります。なぜならビジネスが・顧客が新しいやり方を要求しているのに、ただ決まったやり方を実行するだけの担当者では、お金が稼げないからです。
評価されるスタイルに脱皮するためには
本人の資質もありますが、こういう発想をする社員の多くは、仕事を始めたときからヒエラルキーが強く、指示された仕事を間違いなくすることで、会社員生活を送ってきた人です。これまでに自分が行っている業務を変えるなどということを求められたり、そのための訓練を受けたり、自分自身でも学習したりしたことが無いわけです。
まずやるべきことは、マインドセットの変化です。「決められた仕事を一生懸命まちがいなくやる」では高く評価されたり、職場で感謝されたりすることは、なくなっていくと考えましょう。「自分がやるべき仕事は、仕事を新しいニーズに合わせて変えることだ」と強く意識することが一番です。
次にするべきことは、学習です。問題発見の技術、問題解決の技術、提案の技術、プレゼンテーションの技術、投資対効果の計算の方法、プロジェクトの運営方法、などなど、これまで触れてこなかったけれども、物事を変えるために必要な技術を基礎から学びましょう。基礎が身につけば、いままで見えていなかった景色が見え、変化を起こすことが視野に入ってくるはずです。
そして早いタイミングで実践しましょう。習うより慣れろとも言います。学習したスキルを使って、例えば自分がやっている仕事の問題を見つける作業をやってみる、それを誰かに話してみてフィードバックをもらう、こういったエクササイズをすることで、前段で話した学習も、より効果的になります。
いまから始めても遅くない
長い間ルーティンワークをやってきた人だと、「いまさら変化を起こす様なことはできっこない」と「もう定年まで10年だから、なんとかこのまま逃げ切りたい」といった思考になる人もいます。しかしこの発想だと今後も評価は低く、それに対して不平不満を持ち続けることになります。
ここで書いたマインドセットチェンジ・学習・実践をすることには、なんのリスクもありません。学習するのに多少費用がかかる場合はありますが、それ以外に犠牲にするものもありません。そして始めていけば、一定の技術が身につくという利点は確実に得られます。
やらない選択肢があるでしょうか。ぜひ迷いながらも挑戦の旅を始めようと言う気になることを願ってやみません。
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