少し前までは転職というと35歳限界説がまことしやかに唱えられていました。しかし昨今は40代、50代でも転職のチャンスはたくさんあるし、ステップアップや収入向上などが実現できることも珍しくありません。今日は自分が50代で2回転職した経験や、雇用する側での人材獲得の目線を踏まえて、50代での転職を成功させる秘訣をお伝えします
自分の経験・スキルを棚卸しして、一般化すること
当たり前ですが、50代のビジネスパーソンは30年前後の仕事経験を通して蓄積したスキルがあります。この中で他社に行っても通用する類のものをポータブルスキルと呼んで、例えば社内人脈みたいな、個々の会社の中でしか通用しないスキルと区別したりします。
転職で役に立つのはポータブルスキルですが、これを持っていても伝わらないと転職につながりません。そこで重要なのは、自分が持っているスキルを棚卸しした上で、それを一般的な呼び方や表現を付けて、社外の人に伝わるように整理することです。
例えばパッケージソフトに自社固有の呼び名を付けて活用している職場があると思います。Salesforce.comを導入して、Toyota-CRM と呼んでいるケースなどがこれに当てはまります(トヨタ自動車がセールスフォースを使っているという仮定の話です、念の為)。これを職務経歴書や面接でToyotaCRMの導入プロジェクトリード、と言っても面接官にはピンときませんが、セールスフォースという言い方をすれば、そのプロジェクトの想像が付き、スキルについても理解を得られやすくなります
上記はあくまでも一例ですが、同様に自分が得意なこと、出来ることを、社内用語で語らずに、一般化した名称で表現できるようになるだけで、選考プロセスでのコミュニケーションはグッと違います
準備は入念に&読みたくなる程度にシンプルに
こんな事当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、職務経歴書は読みやすくまとめ、面接の準備もしっかりとしましょう。転職活動がうまく行かないと嘆く人の職務経歴書を見ると、こんな特徴があります
- 過去の職場でのプロジェクトなのに、XX年完了予定、などと書いてある
- 書きたいことが多すぎて、職務経歴書が5枚とか10枚とか大量になっている
- 誤字脱字がある。あるいは下手をすると脱文があったり、文の途中で終了していたりする
最初のポイントは恐らく、転職をするたびに書き足していっているためだと思います。次のポイントは50代で過去実績が多すぎるせいだと思いますが、結果としてアピールポイントが却ってわかりにくくなるし、そもそも面接官も限られた時間の中で書類選考をしたり、面接をするので、あまりにも多い量のレジュメは嫌われます
自分の軸は保ちつつ、柔軟性は最大アピール
30年も仕事をしてきた上での転職ですから、自分なりの仕事に対するこだわり・軸といったものはあると思います。それを凝り固まったものと取られないようにポジティブに表現する準備はしておきましょう。併せて重要なのは柔軟性のアピールと実績です。面接官は、ベテランの候補者がスキルはあることを認めつつも、自分の会社にフィット出来るのか、柔軟に対応できるのかを見極めようとします。これまでの職歴の中で、いかに新しい環境に工夫してフィットしてきたかを実績ベースでアピールし、転職しても大丈夫感を醸し出すようにしましょう
焦らず・気落ちせず・目線を下げずに行きましょう
環境は雇用者の意識変化が起こってきたとは言っても、まだまだ50代の転職は易易とというわけにはいかないでしょう。大事なのは、焦らず・うまく行かなくても気落ちせず・かといってレベルを下げ過ぎたりしないように目線を保って、転職活動をすることだと思います
*職務経歴書でやってしまいがちなエラーについてはこちら
コメント