心理的安全性の作り方〜ダメ事例とオススメ3選

チームと組織

部下の意見を聞きたくて会議を開いても決め込むだんまり。「下手になにか言うと貧乏くじを引く」「マネージャーから根掘り葉掘り聞かれて、挙げ句にダメ出しアホ呼ばわり」などと思っているのかもしれません。「黙っているのが組織の中で生きていく一番の方法」などと部下たちが考えない様な、心理的安全性の作り方を、筆者が実際に経験したダメな事例と、オススメのアクション3選を通してを紹介します。

心理的安全性とは何か

心理的安全性とは、組織の中で誰になにを言っても、非難されたり拒絶されたり、罰せられたりしないと、メンバーの人たちが感じることを指します。
逆の心理的安全性が低い状態というのをイメージするとわかりやすいと思うのですが、「こんなことを言ったらバカかと思われるのではないか」「そんなことをいう社員は不要だと言われるのではないか」などと不安に思い、チームミーティングや上司との面談等で、自分の意見や考えを発信できない状態です。

有能なひとたちを集めた職場よりも、集まっている人たちは普通の能力でも心理的安全性が高い職場の方が、業績を高めることが出来るという研究結果もあり、心理的安全性を高めることに注目が集まっています

心理的安全性を落としたダメ事例

心理的安全性を高める話の前に、私が経験した最悪の事例をご紹介します。外資系メーカーの日本法人に新社長が着任し、程なくして全社員対象のタウンホールミーティングが開かれました。新社長の方針発表が終わり、Q&Aの時間になりました。

最初の質問が出て、新社長の第一声が「僕の初めてのタウンホールで、こんなレベルが低い質問が出てガッカリだ」でした。当然その後なんの質問も出ません。下手なことを言ったらその時点でレベルが低いと思われる、それをみんなの前で公言されるわけですから、当然です。

こうしてあっと言う間に広がった心理的安全性の低さですが、それが原因かどうかは別にして、その新社長は、1年半後にグローバルCEOから退職を迫られて会社を去りました

心理的安全性を高めるためのオススメ3選+1

今度は高める方の話です。宣言する、うながす、肯定する、の3つとプラス安定する、の4つです。

まずはこの職場が何を言っても安全な職場だということに、管理者・マネージャーがコミットしていることをメンバー全員の前で話します。このことによってマネージャー自身の意識付けになります。部下に対して心理的安全性を担保するということには、マネージャーがかなり自制心を働かせてミーティングや部下との会話・面談を一貫して同じトーンで行う必要があります。全員の前で心理的安全性の担保について宣言するということは、そのトーンを一貫するという意味合いがあります

次に常に部下の意見の表明をうながす、ということです。ミーティングなどでマネージャーが一人でずっと話して意思決定していないでしょうか。自分が話す割合を意識的にこれまでより下げ、部下が意見を言うように最初はうながしましょう。

そして部下が発言したことを肯定しましょう。もちろん違っていると思う内容の発言もあるでしょうが、少なくともこれまでの職場の雰囲気ではあり得なかったような、勇気を持った発言をしてくれたことにたいしての、肯定感は必須です。これがないと部下は自分が発言したことが良かったのかどうかを不安に思っているので、次につなげるためにも、「発言・意見の発信をありがとう」という意思表示をすることは大事です

そして、この3つを常に続けていく必要があるわけですが、その際に重要な役割を演じるのが、マネージャーが常に安定したトーンで部下と接することです。よくあるのが、上司の気分の浮き沈みが激しくて、部下は常に上司の様子を伺い、機嫌が良い時を見計らって話しかける、という場面です。これは諸々のロスが大きいですし、心理的安全性の真逆にいる様な心理状態です。

部下は思っている以上に上司を見ています。常に一定のトーンで接することが出来るように、最大限に留意しましょう

効果は大きい、粘り強く

心理的安全性が高い職場というのは、各人が遠慮なく、いきいきと力を発揮することを行っているところです。ただしこれが低い職場に着任した場合、前術の様な手を打っても、一朝一夕には雰囲気はかわらないでしょう。地道に根気強くやっていきましょう。どこかで堰を切ったように変わるはずです。

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