シニアのキャリア 会社にも定年にもしばられない生き方とは? 出井伸之著 人生の経営

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人生のCEOはあなた自身。サラリーマンこそ冒険しよう!というメッセージで、元ソニー社長、会長、CEOだった出井伸之氏が、シニアなサラリーマン向けの著書を出版しました。世界的に有名になるほどのビジネスパーソンだからできたことでしょ、と言ってしまうこともできますが、普通のサラリーマンでも参考にし、行動に取り入れるメリットもありそうなので、その様な部分を中心に紹介します。

全体を通したメッセージ

きちんと仕事をしてきたビジネスパーソンのキャリアには、何歳になっても価値がある。それに気づいて活かしていこう、というものです。定年後を一律に余生と決めてしまうのではなく、働いて貢献したい人は、活躍できる場を見つけていきましょう、それを不可能だと思っている人がいるが、そんなことはない、と説いています。自分自身がどうありたいかを考えて、それを実現できるように、自分自身の経営者としての活動をすすめています。

サラリーマンこそリスクなく冒険できる

サラリーマンというのは実は色々な挑戦ができて、仮に失敗しても路頭に迷うこともないし、本当に恵まれた環境だと著者は言います。そして”社内起業””社内転職””子会社や他部署での経験”などを積極的に積んでいくことを勧めます。もちろん何に挑戦するにしても、猛勉強してすぐに新しい環境でベテランの様な顔ができるようになることを前提としますが、仮に定年間近であっても、いやむしろ定年間近ならなおさらリスクが少ないので、どんどんと挑戦しましょうと言います。

この辺りは会社にいる限りは与えられた仕事をするしかないとか、いちど行き詰まったら辞めるくらいしか開ける道はないと考えてしまいがちな思考に喝をいれてくれる感じです。

変化の兆しをつかまえよう

著者自身が経験したインターネット時代の到来や製造業からコンテンツビジネスへの変革などは、時代の変化に対してアンテナをはり、その変化についていく、あるいは先取りすることを狙っていくことが必要だと説いています。そうすることによって新しい時代に通用する、新しく求められるスキルが身についてくるので、自分のバリューが維持できていくということです。

キャリアを外で活かそう

長いキャリアを積んで来る間に知らずしらずに培った経験やスキルは、意外に長持ちするということを解説しています。視野を広げて、海外・地方・ベンチャーなどに目を向けてみれば、そこにはベテランサラリーマンが持っているスキルに対するニーズがあると言います。特にアジアを勧めていますが、定年後にもスキルを活かして生き生きと仕事ができる場はあるんだなという気になる部分です。

定年も退職金もいらない

著者は一貫して、年齢で一律に仕事を辞めるタイミングを決める考え方に異を唱えているわけですが、それを制度化している、日本独自の定年・退職金・役職定年といったものへのチャレンジをしています。いまは70歳までの定年延長の動きなどもありますが、これによって、70歳まで会社にしがみつく人、挑戦の場が少なくなる若者などを生み、退職金という、本来は毎月の給与で支払うべきものをあと払いにすることで、他社での挑戦意欲を削いでいると話します。

ここで制度そのものに挑戦することは困難かもしれませんが、定年という❍❍歳になったので全員が仕事を一律にリタイアしてください、という考え方には違和感をもって、自分がいつまで仕事をするかは自分で決める、という意識になれば、著者の問題提起も意味があると思います。

自分が自分の人生のCEO

CEOという仕事は、長期的なビジョンを考える部分といますぐ解決すべき問題を片付けるという、両方の仕事があるそうです。自分は自分の人生のCEOとは、この考え方を個人に当てはめたもので、自分の長期ビジョンを考え、どう自分はありたいのかを固めつつ、どんなアクションをしていくかを決めて実行していく主体者になりましょう、というメッセージです。

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