VACCリーダーシップモデルとは VUCA・アジャイルの時代に求められる新しいマネージャー像とは

チームと組織

VACCリーダーシップモデルという考え方があります。2019年にマッキンゼー・アンド・カンパニーが提唱した考えだと思われますが、VUCAの時代、アジャイルが求められる時代にあって、従来のマネージャーとは違った行動が必要だということを説いています。

VACCリーダーシップモデル

VACCリーダーシップモデルは以下の4つの行動の頭文字からきています。

V = Visionary
A = Architect
C = Catalyst
C = Coach

従来のリーダー像との違い

VUCA以前の、安定した環境で先がある程度見通せた時代には、マネージャーに求められる行動は、Planner、Director、Controllerであると言えました。

戦略を立てて計画に落とし込む、実行部隊に計画の遂行を割り振る、計画通りに物事が進んでいるかを管理する、ということです。

この動きだと、現場の社員たちは決められたことを実行するのが役割になります。かつ進捗管理や品質管理は管理職の仕事という立て付けなので、そういった視点で仕事を見ることも求められませんでした。

環境の変化を管理職が察知して戦略を練り、計画を立てて役割分担を決め、そこで初めて物事が実際に動き出すわけですから、スピードは遅く、変化への対応は遅くなります。しかし統制が取れた実行になるので、安定した環境には最適だったわけです。

それがVUCAの時代になってアジャイルな組織運営が求められるようになってきたために、VACCリーダーシップモデルが出てきたわけです。詳しく見ていきましょう。

Visionary

チームのメンバーのみならず、関連するステークホルダーたちから共感を得られる様なビジョンを描きます。必ずしもひとりで独創的なビジョンを描くことは求められておらず、関連する人たちを観察して、考えてもらい、一緒にビジョンを創り上げるという役割期待です。

Architect

建築家といった意味合いのarchitect ですが、伝統的なリーダーが計画立案を主タスクにしたのと違って、ビジョンを達成する組織を設計することをメインとしています。

この組織の特徴としては、オープンで権限移譲されており、短いサイクルで、ビジョンを実現するための人員配置や役割分担などを調整できるように設計します。

Catalyst

「触媒」として、組織が大きな活力を持って成果を出せるように動くのが、Catalystです。具体的には以下の4つの役割を果たすことが期待されています。

  • 権限委譲した組織が、ビジョンを達成する上で障害となることを取り除くこと
  • 組織間の関係強化を図ること
  • 関与している人たちが、自分の仕事とビジョンの結びつきを感じられるようにサポートすること
  • 関与している人たちが、活力に満ちて継続的に尽力でき、個人やビジネスパーソンとしての目標を追求していけるような、様々な考え方を受け入れて歓迎できるような環境づくりをすること

Coach

現場に権限委譲するというのは、彼らがビジネスに対するより深い知見を元にして、戦略的に考え、協力関係を築いて成果を出していくヘルプをすることと、セットである必要があります。能力アップを促すために、コーチとして以下の様な行動が求められます。

  • 解決策を提示するのではなく、質問をする
  • 組織の中に学びを是とする文化を醸成する
  • 実験することを肯定する環境づくりをする。そして実験からうまく行ったこと、改善できることを率直に議論できるようにする
  • 幅広い解決策を導き出すために、複数の見方を取り入れる様にうながす

VACCリーダーシップモデル 新しいチャレンジ

こうやって見てくると、従来型のリーダーシップとはだいぶん違うことがおわかりになると思います。現在のそして将来予想される環境を想定すると、この様なリーダーシップスタイルの方が、組織の活力を生み、多様なアイディアから解決策を創出して、すばやく変化に対応していける可能性が高いと思われます。新しいチャレンジとして取り組んでいきましょう。

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